日常グルーヴ

毎日を軽やかに過ごすための雑記ブログ

新国立劇場での連続文化活動

f:id:monarika:20171211165911j:plain

 

 

 

 

『プライムたちの夜』(小劇場)

 

f:id:monarika:20171220163017j:plain

 

11月は新国立劇場の小劇場の方で、浅丘ルリ子主演の「プライムたちの夜」を母と鑑賞した。

うちの母が浅丘ルリ子のファンなので、舞台に誘ったのだ。

物語は近未来を舞台にしたSF的要素の入った室内劇で、浅丘さんがSF?と始めはビックリするのだが、人工知能は人間を幸せにするのかという、人の記憶と永遠の愛がテーマだ。

亡くなった大切な人をアンドロイドとしてそばに置いておくことは、残された者たちにとって幸せなことなのか、罪悪感に囚われるだけではないのか。生きていくうえで必要なものとは過去の思い出なのか、いろいろと感情を揺さぶられる物語だった。

 浅丘ルリ子は華やかな女優であると、つくづく感じた。

私の大好きなドラマ「すいか」や、映画の「木曜組曲」などに出演しているので、好きな女優の1人なのである。(最近の「やすらぎの郷」は観ていないが)

 

 

 

山海塾『海の賑わい 陸(オカ)の静寂ーめぐり』(中劇場)

 

f:id:monarika:20171211165909j:plain

 

ついに山海塾を目にする時がきたか~という感じ。

白塗り半裸の男性だけの集団は、日本で生まれた「暗黒舞踏」のジャンルに入っていたのかもしれないが、今ではパリを拠点に活動する世界的なダンスカンパニーとしても唯一無二の存在だ。

バレエが天に向かって踊られる舞踊なら、舞踏は地へ向かう踊りだ。

ダンサーの肉体の動きがそのままで、森羅万象表現の源になっているのが山海塾の踊りであり、観るものはそこから人間の置かれた自然からの恵みや、畏怖を感じ取ることができる。

「海の賑わい」とは、生きていることの示唆だそうだ。

舞台背景は2億5千万年前に日本の海で繁栄していたウミユリの化石だという。

生きているものと化石となって死したものの対比。

太古の昔から変わらないものは無くて、常に変容しながらも揺らぎながら今に繋がっている。

生と死、静と動、観ているこちらの脳内を両手でそっと掬われる感覚にとらわれる。

私の「初山海塾」は、鑑賞というよりも、体験した感動が味わえた貴重な舞台であった。

 

 

「かがみのかなたはたなかのなかに」(小劇場)

 

 f:id:monarika:20171211165907j:plain

 

f:id:monarika:20171211165905j:plain

子供も楽しめるお芝居ということで、入口にはこんな可愛らしいフォトコーナーが。

 

f:id:monarika:20171211165910j:plain

ホワイエから劇場へ続く階段の仕掛け。手が込んでる!

 

 

「かがみのかなたはたなかのなかに」は2015年に公開された芝居の再演である。

作・演出は長塚圭史、振り付け・音楽はコンドルズの近藤良平だ。

鏡のむこうの世界の「かなた」とこちらの世界の海軍士官「たなか」が、互いの孤独を同情しあい慰めあうことから、いつしか「こいけ」と「けいこ」という二人の女性の登場により、関係がねじれていく物語。

キャストは、こちらの世界の「たなか」役に、東京バレエ団の元スターダンサーだった首藤康之。この方が好きで、過去何度か舞台を観に行ったことがあるので嬉しかった。

近藤良平はTVで何度か見たことがあるくらいだったが、アクの強さと存在感が際立つ。

そして「けいこ」役の松たか子!!

この芝居を観に来た一番の理由は、生松たか子が見たかったから~♪

といっても、前に宮沢りえとの共演の野田秀樹の「パイパー」で生松さんにはお目にかかっているのだが。

しかーし!今回は大きなコクーン劇場ではなく小劇場で、私の席は前から5番目の真ん中通路側だ。

劇が始まると、海軍の白い制服姿の出演者4人が客席を練り歩く演出があり、私のすぐ横を松たか子が通り過ぎるぅー!顔ちっちゃい!可愛い!!はぁはぁ・・・

今年は間近に麗しい方を観られて嬉しいな。(3月に堂本光一もすぐ近くまで(宙乗りで)来てくれたのだ。帝劇2階席最前列の真ん中だったので)

さらに首藤さんも通り過ぎる。(けっこう小柄だ)

始めからテンションが最高潮にきてしまって大変であった。

長塚 圭史は出演も兼ねていて、全編女言葉のドレス女装で通した「こいけ」役で、笑わせてもらいました。

音楽と踊りとハッとする演出が、物語に変化をつけてくれるので最後まで楽しく鑑賞できた。

舞台上で実際に、登場人物たちがピザを食べたりワインを飲んだりするのだが、もしもむせたりしたらどうするのだろうと考えてしまう自分。そんな時用の演出とかあるのだろうか?「松さんがむせたぞ!プランB演出発動!」とか。

 

この舞台は子供大歓迎なので、子供シートは座席が高くなるクッション付きだった。現に子供の笑い声が響いていて、なんかほっこりした。

子供を意識したとしても、ちょっとサイコな展開にゾクリとさせてくれて、アイロニカルな結末に拍手だ。

 

このお芝居の舞台模型が展示してあったので貼っておく。

f:id:monarika:20171211165906j:plain

鏡を境にして対照的な部屋の様子がおわかりいただけるだろう。

鏡の向こうの背景は海である。

 

小劇場は舞台自体が小さく、前出の「プライムたちの夜」と同様に室内劇であり、登場人物も少ないが、小さいからこそ濃密に引き込む力というものがあると思う。

すぐ目の前で行われる世界は、現実に繋がっているようで別世界な非日常だ。

こういう空気を魅力に感じるから、多くの人は小劇場に囚われていくのだろうか。

そして自分もハマりつつあることを自覚していたりする(笑)

 

f:id:monarika:20171211165908j:plain

もうすぐクリスマス。

これはオペラシティの屋外にあるツリーである。

11月から12月にかけて、立て続けにここに通ったものだ。

 

今年の舞台はお芝居3つとダンスが1つの鑑賞となった。

今までほとんど毎年バレエしか観てこなかったが、最近はバレエよりもお芝居に心が傾いているように思える。

バレエも観たいのだが、目新しい演目が少なくていまいち行動できずにいた今年の私。(Kバレエの「クレオパトラ」は観たかったよ~)

 

来年の文化活動に向けて、あらゆる場所にアンテナを張っておかなければならない。